秋田県

安藤醸造

1853年創業の老舗「安藤醸造」
数ある醤油の中でも、味・色・香りのバランスがよく、商品化される前から安藤家で使い続けているのが、この「家伝醤油」
通常の醤油が水で仕込むところで醤油を使うという製法(再仕込み)でつくられています。

安藤家の醤油づくり。

発売して30年を超えるロングセラー商品ですが、これまでは無調整ではなく、若干の砂糖とみりんを加えて味の調整を行っていました。
それほど無調整というのは難しい。
しかし2014年、醗酵管理にさらに工夫をこらし、熟成期間を3年以上にすることで、天然醸造ながらまったく無調整の新しい「家伝醤油」をつくり上げることに成功。
醤油本来のつくり方・味わいを追求した、醤油の正統、安藤家のフラッグシップともいうべき商品です。

営業管理部長の田口さんは言います。
「正直に言えば、つくるのに非常に手間がかかりますが、安藤家当代がいちばん可愛がっている醤油です。いいものがわかる方に使っていただけたらありがたいな、と思います。」
厳選した材料を昔ながらの製法でつくった醤油は、旨味たっぷりでほんの少しとろみがあるので、お刺身にもよく絡みます。
煮物に使えば照りや香りが引き立ちます。
また味が濃厚なので使う量を抑えられ、健康を気にされる方にもおすすめです。

江戸時代に仙北市角館町で醸造業をはじめた安藤醸造。
盆地特有の大きな寒暖の差、奥羽山脈からの伏流水、仙北平野の大地の恵みを活かし、無添加、天然醸造を基本に醤油づくりに取り組んできました。
創業当初は醸造技術の習得のため、遠く常陸(いまの茨城県)にまで出向いて学んだそうです。
それから160年が過ぎ、醤油づくりに果たしてどんな変化が起きたか?
もちろん細かくはいろいろあるのですが、「人がつくる」という大事なところはまったく変わっていません。
気温が上がれば醗酵は進む、下がれば遅くなる。
長年醤油づくりに携わる醤油杜氏が、目と耳と鼻で判断し、温度湿度の管理などを行います。
この感覚は書物で伝えられるものではない、体が覚えているもの。
「私にはまったくわかりません」と笑う田口さん。

全国に安藤家のファンが。

安藤家の醤油はスーパーなどには並ばないため、お客さんはメーカー直販で買います。
DM会員は現在20万人。47都道府県すべてにお客さんがいて、いつも買ってくれる沖縄の方もいるとか。
蔵出し価格なのでお得に買えるというのも人気の理由ですが、やはり安藤家の味、誠実な姿勢にひかれる方が多いのではないのでしょうか。
その証拠に、明治時代のレンガ蔵そのままの本店を訪れた多くの観光客が、間違いのない醤油づくりに触れ、ファンになっていくそうです。

安藤醸造 田口さんからプロデューサーのみなさんに一言

無添加・天然醸造にこだわる姿勢というのは、必ずしも売り上げや利益を伸ばすことに直結するわけではありません。
むしろ逆行するといっても良いでしょう。
時間もかかるし、長い経験や熟練した人間も要る。
愚直なまでに本来の製法に忠実に、無添加・天然醸造の製品をつくりたい。
そうした思いが私どもの中心的な製品づくりのポリシーであります。
目の肥えた皆様方に是非一度お手にとって頂きたいと思います。